【PULLTOP】この大空に、翼を広げて FLIGHT DIARY
この大空に、翼を広げて FLIGHT DIARY
オール ピープル ミート イン ザ スカイ!
少年、少女たちは空と出会い、そして夢を紡いだ。
願いを重ねた翼で、雲の彼方をめざす夢。
舞台は、さわやかな風が吹き抜ける町――風ヶ浦。少年・水瀬碧は今日も、仲間と風車の立ち並ぶ丘で風を待っている。
再び旅立つときがくるのを待っている。
白い大きな翼――グライダーとともに。見あげる空は、どこまでも広い。
彼らが目指す場所は――遙か空の高く。
カテゴリー | メーカー | プレイ時間 | 価格 | 評点 |
---|---|---|---|---|
シナリオゲー | PULLTOP | 14時間 | 5995円 | 82 |
※価格は変動する可能性が有りますので各自で確認の方をお願いします。
プレイ時間
プレイ時間は14時間でした。ソアリング部2つで6時間、ifルートも2つで6時間。そして両姉妹ルートとノベル合わせて2時間と言った感じです。
感想等
前作、この大空に、翼を広げてのFD(ファンディスク)です。FDということで前作について言及することもあります。前作をプレイしてなく、前作のネタバレは嫌だという方はご注意下さい。この大空に、翼を広げてのレビューもしているのでよろしければこちらからご覧ください。
今作FLIGHT DIARYでは以下7つが収録されています。
- ソアリング部after
- ソアリング部before
- ifルート 時雨佳奈子
- ifルート 姫城ほたる
- 風戸姉妹after
- 姫城姉妹another
- ノベル 翼と出逢った日
ソアリング部afterは小鳥ルート後のソアリング部の物語
ソアリング部beforeは天音ルート後で、過去のソアリング部を振り返る物語
ifルートの2つはノーマルエンド後の派生となっています。
そして風戸姉妹afterは依瑠ルート後の日常
姫城姉妹anotherとノベル 翼と出逢った日は文字通りanotherストーリーとノベルといった感じです。
ソアリング部アフターは主人公達が5年生となり最後の夏を向かえた時期から始まります。亜紗も免許を取得しグライダーを操縦できるようになり、中村 晴海と霧乃 遙の2名が入部し、主人公達の技術を教え着々と新体制への移行をしています。ちなみに晴海という名前から勘違いするかもしれませんが女子では無く男子です。遙は名前の通り女子です。
晴海は大柄な体格で素直で真面目ですがオドオドしたところもありますが、模型が得意ということも有り、手先が器用で整備が上手く、後々あげはの役割を担っていくことになりそうです。遙は掴みどころの無いマイペースな性格の子です。この二人のやり取りが凄く良かったです。晴海が女の子慣れしていないため遙がアピールするたびに赤面したり口下手になったりと初々しいやり取りが多く、見ていて微笑ましいです。また前作ではソアリング部に女子しかいなかったため少しバランスが取れていないと思いましたが、今作は晴海がいるため男性同士の交流が増えている点も良かったと思います。あんちゃんやマー坊はいましたが、協力してくれても部外者という関係だったのでソアリング部に男性を増やしたことは正しかったと思います。
モーニンググローリーを飛ぶといった目標を達成したソアリング部の次の目標は主人公達の引退フライトを成功させることです。このことに着目されソアリング部アフターは展開されていきます。また最後の夏ということで後の進路も絡めて話が進んでいきます。碧が新しい夢を持ったことで小鳥との関係が悪化したりと新たな問題も起こりそれらを解決していくストーリーです。
主人公達が引退するための準備をしたり、最後のフライトに向けて努力する姿は僅かばかりの寂寥感を感じました。進路のことも多々触れているため、今はグライダーを一緒に飛ばしていてもそれぞれ別の道に進むのかと思ってしまったからですね。学校を卒業するからには離れざるを得ない、それでもこのソアリング部のメンバーの活動をもっと見ていたいと。そんな中でもストーリーが進んでいきそれぞれが悔いの無いように新しい道を歩んでいくという、青春時代の終わりと新たな夢の始まりの物語だと強く感じました。
ソアリング部beforeは天音ルート後の話になってます。イスカがソアリング部に遊びに来て所々に過去編が入るといった作りです。天音とイスカがどう出会い仲良くなったか、前ソアリング部はどのようにして再建されあんちゃんも部員となったのか前作では知ることの出来なかった細かい所まで描かれています。
あと昔のイスカが思っていたより行動がワイルド系というか不良みたいで驚きましたね。自分が楽しいと思うことをするならルールなんて関係無いって感じでした。ハットの荒ぶるアヒルのポーズ等も面白かったです。
次はifルート姫城ほたるについてです。ほたると碧のひょんな出来事から碧の古傷が痛み、それを気にかけたほたるがトビウオ荘に補助するため同居するといった話です。言葉少なくも強い意志を持った女の子という感じでした。また見た目に寄らずよく碧をからかってました。あとソアリング部にどこか一歩引いた立ち位置だったほたるが、本格的に部活動に関わることになるのでそういうところも良かったと思います。
ifルートの佳奈子さんは驚きの導入でした。佳奈子さんが目を覚ますとショーツ以外身に着けていなく何故か碧の部屋のベッドの上。そして隣にはトランクス一丁の碧と完全に事後としか思えない状況から開始します。碧が風邪を引いて看病している間に風邪をもらってしまいベッドのスペースを借り寝たところまでは覚えていました。ショーツなのはいつもの癖、しかし碧がトランクス1枚の理由が見当たらなく以降の記憶も無い。慌てて碧が寝ている間に部屋を立ち去ろうとしたけれど起きてしまい、そこから2人は互いに意識していきます。
いままで碧の前では下着だったのに服をきちんと着始めたり、些細な時に目があったりと後輩に接するような感じだったのが男として意識しているように変化していて可愛かったです。それと前作でもそうでしたが佳奈子さんは普段はズボラで適当な感じがしますが、周りの人間関係にはとても敏感で喧嘩した時はさりげなく空気を軽くしてくれたり、悪化した時もフォローしてくれたり等面倒見が本当に良いです。陰から見守ってくれてるお姉さんキャラが遺憾なく発揮されてました。
風戸姉妹アフターは正直に言うと短かったですね。1時間しないくらいで終わります。内容は依瑠ルートから1年経った、ある夏の一日を描いた物語でした。亜紗は相変わらず元気で明るいヒロインでした。依瑠に関しては前作の時よりもさらに距離が縮まった印象を受けました。風戸姉妹が好きな方は質的には満足出来ると思います。ただいかんせん文量が足らないです。30分程度だったのでそこはご注意を。
姫城姉妹anotherも風戸姉妹アフターと同じく30分程度と、とても短い作りになっています。印象に残ったことは照れたあげはが凄く可愛かったことですね。後は怒涛のエロシーンです。姫城姉妹anotherも30分程度と書きましたが内20分くらいは全部エロシーン、しかも姉妹丼です。なので姫城姉妹のエロシーン目当ての方は大満足すると思います。ですが純粋にあげはのシナリオの続きが見たい方はがっかりしてしまうと思います。
ノベル、翼と出逢った日は題名の通りノベル形式で進んでいきます。碧と出会った日からソアリング部1年目の途中までを小鳥の視点で描かれています。小鳥が好きな人は是非プレイしてみて下さい。あの時の小鳥はこんなことを考えていたんだなと懐かしみながらプレイすることができました。
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