【おすすめ PULLTOP】この大空に、翼をひろげて 感想

この大空に、翼をひろげて

風の吹き抜ける街『風ヶ浦市』。
ここは『風の王国』と呼ばれる学園都市。

無数の風車が立ちならび、風とともに生きる街。
といえばちょっとカッコいいが、結局のところ俺にはただの生まれ育った街でしかない。

俺こと、水瀬碧(みなせ・あおい)は、まあ色々理由はあるけれど、故郷に帰ってきた。
そこで出会ったグライダー部の少女たち、彼女たちとの生活が空への憧れのきっかけになる。

寮の問題児・車椅子の少女、羽々音小鳥(はばね・ことり)。
幼馴染の姫城あげは(ひめぎ・あげは)や理事長の孫・双子の風戸亜紗、依留(かざと・あさ、よる)、そして、伝説的存在の超絶美人なグライダー部の先輩・望月天音(もちづき・あまね)。

「どうしてもあの雲の上に行きたい!」
そんな願いを叶えるため、風車の丘の秘密基地で、俺たちの夏休みは始まった。

学園や生徒会の妨害を乗り越え、はたして、俺たちのグライダーは、この大空に翼をひろげることができるのだろうか?

引用元

カテゴリーメーカープレイ時間価格評点
シナリオゲーPULLTOP22時間7124円89

※価格は変動する可能性が有りますので各自で確認の方をお願いします。

プレイ時間

プレイ時間は22時間でした。かなり熱中して読み進めたため大分ペースが速くなりました。なので普通のペースで読んだら25時間くらいになると思います。

ストーリーについて、ある程度の説明

PULLTOPさんから発売された完成度の高い青春部活物です。題材にした部活が非常に珍しくソアリング部といってグライダーで空を飛ぶといったものになります。なので専門的な説明もありましたが、グライダーにエンジンが付いてないことすら知らなかった自分でも理解できるくらい非常に分かりやすく説明されているので、グライダーに興味がない人や知識がない人でも十分に楽しめる作品だと思います。また所々にアニメーションを使った演出を取り入れていたり、とても力の入っている作品です。またヒロインも珍しく身体が不自由なキャラ小鳥がいます一番力を入れていたのもこの子のルートで間違いないです。ヒロインは小鳥、あげは、天音、亜紗と依瑠の計5人となっています。ヒロインは5人と言いましたが単独の依瑠のルートは無く亜紗とのWヒロインで進みますのでご注意ください。亜紗単独のルートはあるのでそこは安心してください。

物語は主人公の水瀬碧がロードバイク競技の夢を諦めざるを得ない事態が起こり、夢破れて地元である風ヶ浦の学校に転校のため帰郷する所から始まります。風ヶ浦に到着するも予定より早く着いたため辺りを散歩していると、丘の頂上から紙飛行機が飛んで来ました。興味をもち丘の頂上に向かったところ丘の上に車椅子に乗った一人の少女を発見します。その少女がヒロインである羽ヶ音 小鳥です。下主人公と小鳥のCG

話しかけたところ、小鳥は車椅子がパンクし動けなくなり紙飛行機を飛ばし助けを呼んでいたと。丁度工具を持っていた主人公が修理している時にグライダーが上空を通り過ぎて行きました。これがグライダーに興味を持った切っ掛けになっていますね。その後小鳥と別れ新居であり、寮母を務めるトビウオ荘という寮に到着し小鳥も同じ寮に住んでいることが判明しますが、周りの人に当たりが強く寮内でも浮いている状態でした。ちなみに佳奈子さんもこの寮に住んでいます。

翌日の通学路で昔馴染みの姫城 あげはとマー坊に再会します。あげはは明るく人当たりの良いサバサバしたタイプでマー坊はお調子者といった感じです。下あげはCG

学校ではあげはから小鳥が学校を楽しくなさそうに過ごしていて、登校しなくなったためみんな学校に来なくなるのではないか心配しているということを聞き学校での立場も窺い知ることができました。

放課後になり主人公が校舎裏を歩いていたところ空き地に建っているガレージを見つけます。好奇心と懐かしさからガレージに入ると製図版の図面の前で悩んでいる女性、天音先輩を発見します。下天音CG

これまでに出会った3人のヒロイン、小鳥、あげは、天音と主人公の4人でこの1年はソアリング部の活動をしていくことになります。亜紗と依瑠は次の年から一緒に活動するので、出番はまだまだ先になります。次の年まで出番が無いわけではありませんが視点転換でたまに出てくるだけで関わるのもほんの少しとなっています。

天音先輩と知り合い寮に戻ると、登校していなかった小鳥を見つけます。寮の食堂でアイスを食べやっておきたいリストと書かれたノートに何やら書き込んでいました。隠れ見ていた主人公に気付いた小鳥が慌てて自室に戻る際封筒を落としていきます。その封筒には退学願いと書かれていて小鳥が本当に退学しようとしていることを知ります。母から小鳥のことを気にかけてほしいと言われていた主人公はひとまず退学願いを自分の手で預かっておくことに。翌日は心配していたあげはがトビウオ荘に迎えにくることで小鳥を登校させることが出来ました。

しかし昼休みになった際小鳥がカバンを持って校外に出ようとするのを目撃、昼ご飯かどうか聞くと逃げ出してしまいます。早退すると思った主人公は引き留めるため校門で待ち構えていても来ないため勘違いだと思っていたところ天音先輩が大きな荷物を持ってガレージに運ぼうとしているため手伝うことになりました。

ガレージに荷物を運び終わり周りを見渡すと何故か小鳥を発見します。小鳥はガレージ中央のシートを被せた大きな物体をめくり、覗き見ようとしていました。天音先輩から許可を得てシートをどけるとそこには製作途中のグライダーがありました。それは主翼が無い状態でしたが、小鳥と主人公が出会ったときに上空を通り過ぎたグライダーでした。その後天音先輩にグライダーや飛行機の原理について、紙飛行機を用い教えてもらいました。

それとテストフライの際グライダーの翼が折れ湖に墜落したことにより様々な計器が壊れ、中には作った工場が潰れ手に入らないものもありました。ある伝手からその計器を手に入れることができるかもしれないと協力を申し出、ここからソアリング部と関わることになっていきます

ソアリング部という共通の話題が出来たためか小鳥とも日に日に距離が縮まり打ち解けていきます。そんなある日、ソアリング部の部員が天音先輩一人なので学校としてもこのままでは廃部せざるを得ないと聞きグライダーについて興味を持っていた主人公が入部、あげはも加わることになりますが、小鳥には断られてしまいます。その後小鳥が退学の決意を決めているからかやっておきたいリストに従い行動しているのを見て、車椅子に乗っている小鳥一人だけではできないことも多々あるので主人公とあげはも協力することになります。そんな中、一際大きな文字で書かれた一文がありました。雲の回廊を渡る、と。小鳥にこれは何か聞いたところ、このノートは棚の裏から見つけたものでおそらく前の住居者の物であるからわからないということでした。

その後ソアリング部の人数の問題が解決出来ずに危機的な状況に陥ったかと思えば、小鳥が現れ1枚の写真を取り出します。その写真は空に雲の橋が架かっているかの情景を上から写したものでした。ノートに書かれていた雲の回廊を渡る、モーニンググローリーの上を飛ぶためソアリング部の活動が本格的に始まっていくというストーリーです。

ストーリーと各ヒロイン等の印象

プレイしている時も思いましたがソアリング部メンバーの空を飛びたいという熱量を強く感じた作品です。たまに喧嘩しながらも皆が1つに纏まり目標に向かって努力していく姿はとても充実して見え、自分もこんなに夢中になれる何かを見つけたいと思ったほどです。ここまで強く思えたのはライターさんの実力にも大きく関わっていると思います。主人公達がどういう経緯で空を飛びたいと思ったのか、また情景や専門的も知識を分かりやすくも丁寧に説明していたので伝わったのだと思います。

ヒロインの小鳥について最初は理不尽系なキャラぽくって好きになれそうにないと思う方もいるでしょうがそれ相応の事情もあり、物語が進行するに連れそういった部分はなくなっていくので最後までプレイして頂ければ苦手意識は無くなると思います。というのも、自分も最初は苦手だったのですがプレイしている間に苦手どころか好きになっていき、最終的には一番好きなヒロインになったからです。足に怪我を負い主人公と同じように夢を諦め、他者から奇異の目で見られ気遣われその現状にストレスを強く感じるそんな人生を挫折していまうような、辛い目にあってしまっても新たな夢を見つけ、それに向かって努力する小鳥の姿はとても魅力的でした。

あげはは明るく快活でノリも良く主人公と気兼ねない関係で信頼し合っている印象が強く残っています。後は主人公をよくからかっていましたね。少し男勝りかなと思う場面もありましたがふとしたところで女の子らしさを見せるところも多々あり可愛かったです。そんなあげはですが個別ルートでは真面目で仲間想いの面も強く押し出している感じました。また他ルートに比べほたるの場面が多くなっています。ちなみにほたるはFDでヒロインに昇格しています

天音先輩は天然キャラですね。普段は頼りになるのにお姉さんぶろうとし空回りしたり、持ち前の天然発言で周りを脱力させたりと見てて楽しかったです。

亜紗はちょっと自信が無さげで空気を読むことに長けていますが自己表現が苦手なせいかおどおどしたところも有り、そんなところが庇護欲を駆り立て思わず守ってあげたくなるような妹キャラです。そんな亜紗がソアリング部の皆と1つの目標に向かう中で自信を持ちイキイキと活動する姿は応援したくなりました。CG左が亜紗、右が依瑠

依瑠は亜紗が第一で不効率を嫌うような子でしたが、ソアリング部と関わる内にその価値観が変わっていくという感じですね。優秀であるが故の孤高、悪く言えば協調性が無い。そんな状態からソアリング部で活動していく内に他者との交流の楽しさ、夢のために目標に向かって努力する中で充実を理解していくストーリーでした。一番ソアリング部の影響を受けたヒロインだと思います。

佳奈子さんは部活動や人間関係で問題が起こった時に陰から主人公達を支え良い潤滑油になっている印象を受けました。どこからともなく現れてはフォローしてくれる面倒見の良いお姉さんといった感じです。出番も非常に多く個人的には3番目に好きなキャラだったので攻略対象ではないのが残念でした。FDではほたると同じく、ヒロインに昇格しており専用のルートがあるので、気になった方はFDをプレイして見てはいかがでしょうか。

こちらは本編とスウィートラブパッチです。スウィートラブパッチはゲーム本編にシーンが追加されるパッチデータでもちろんHシーンも追加されてます。

こちらはFDです。