【MELLOW】アサガオは夜を識らない。 感想

アサガオは夜を識らない。

ウミネコの声で目を覚ました。
陽射しの射し込む車窓から外を見れば、前日の雨で増水した海上を
飛沫を上げながら列車が進んでいた。

夏の陽射しは白く、列車の軌跡を辿る曳波(ひきなみ)も白い。

空は青、藍、碧。

前方にはウミネコの集う穏やかな離島がより一層、緑緑(あおあお)と浮かんでいた。

心は躍っているだろうか。それとも不安に圧し潰されそうか。

ただ一つ、解(わか)っていることは。

あの島で、夜を見ない生活が始まるんだ。

雨降る夜の夢(きおく)を思い出す為に。

アサガオは夜(アイ)を識(し)らない。

引用元

カテゴリーメーカープレイ時間価格評点
シナリオゲーMELLOW10時間7480円72

※価格は変動する可能性が有りますので各自で確認の方をお願いします。

登場人物

吉良 碧依

とある事件により両親を失い記憶喪失になってしまった主人公である少年。
治療のために島に連れて来られる。
記憶喪失の影響か、興味のない他者に対してドライな対応をすることも。

緋色 アサガオ

3寮の植物係を任されている、物静かで夢現(ゆめうつつ)な少女。
朝顔の花を育て日記を付けるのが趣味。
観察眼に優れているが独断気味に行動することが多く、
集中してしまうと周りが見えなくなることも。 甘いスイーツが好き。
碧依は記憶の片隅に彼女を知っているような気がしているが……。

烏羽 小鳥

自由奔放でルールに則すことをしない、孤高な不良少女。
情緒が不安定なところはあるものの人当りが良く、
初日から碧依の部屋に侵入するなどラフな性格。
勉学に関しては秀才で、授業を受けなくとも毎回成績トップを取り続けている。
スナック菓子が好き。大人達を嫌っている。

皇白 みこ

品行方正で面倒見のいい優等生な少女。
飼育係としてウサギ達を大事に育てている。
おっとりした雰囲気とは裏腹に運動神経が良く、幼少期にはバスケット
ボールのジュニアカップで全国2位まで上り詰めた実力を持っている。
気が弱く周りに流されがちなのが悩み。

プレイ時間

プレイ時間は10時間でした。正直に言うと値段の割に短いと言わざるを得ません。

感想等

今作はMELLOWさん2作目となる、アサガオは夜を識らない。の感想です。

主人公の吉良 碧依はある事件によって両親を亡くし、強烈なショックで1か月意識不明になっていて、目を覚ましたら記憶喪失に陥っていました。そして主人公は記憶喪失の治療のため、とある島の施設に連れてこられます。

その施設の中で様々な人と関わり集団生活を送ることになります。失った記憶の中に何故か面影を感じる少女の緋色アサガオ真面目で面倒見の良い皇白みこ自由に過ごしている不良然とした烏羽小鳥の3人と強く関わりを持つことになりました。

主人公達が暮らしている島ですがある場所には分厚く高い壁の上に有刺鉄線が張り巡らされていたり、監視カメラまで設置されている等かなりきな臭い雰囲気が漂っています。こんな場所なのでここがどんなところか気になりますが、主人公の1人称視点が多く、記憶喪失の影響か重要そうな単語にはノイズが走り文章も表示されないため実情を知ることが出来ません

その状況に合わせ強く関わりを持つ3人のヒロインの問題も表面化して来るので非常に興味を惹かれる作りになっています。ですがこのような設定のゲームなので暗い雰囲気が大半を占めており、イチャラブだけが目的の方は避けた方が良いと個人的には思います。イチャラブが全くないとは言いません。言いませんがやはりシリアスな場面が多いので購入しようか悩んでる方には体験版をプレイすることを強く勧めます

暗い雰囲気だけでは伝わりにくいと思うので例えるならクロスチャンネルをマイルドにした感じといえば分かりやすいですかね。要は問題児達の集団生活です。こんな環境なので問題がポンポンと発生します。その問題を主人公が周りの助けもありながら解決していく。そんな作りです。

それで肝心の物語の評価としてですが、どこか駆け足気味なところが多々見受けられたように感じます主人公に対しヒロインが好意を向けることを納得できなく思ったりHシーンの導入が唐突に感じたり周りの皆が少し主人公を持ち上げ過ぎではないかと思ったシーンもありました。設定は面白いと思ったのでそこは残念に思います。

先ほど駆け足気味と言いましたが、アサガオだけは他のヒロインとは違い力を入れて丁寧に描写されていました。なのでアサガオが好みだからプレイするという方は満足できると思います(ラスト部分は変わらず駆け足でしたが)。ですが、小鳥やみこを目当てにプレイするとがっかりしてしまうのではないかと思います。

ちなみにルートに関してですがヒロイン毎の個別ルートは無く、1本道でゲームは進行していきます最後に分岐がありENDINGのパターンは2種類となっていました。

まとめ

問題児たちと過ごす集団生活。その中で様々なことを解決しながら過去のことを思い出していく主人公。見え隠れするヒロインの狂気に光る所を感じたゲームです。残念ながら駆け足気味であったりと粗が目立ちましたが設定は興味を惹かれるものであり、このメーカーさん次回作に期待が持てるような作品でした。